保護猫のいる映画部屋

猫と映画とドラマと暮らし☆

アマプラで凄いドラマを見てしまった☆

凄いドラマを見てしまったなどとタイトルに書いてしまったが

2019年にWOWOWで放映されたもののようなので

知らなかったのはお前だけだよ!と思われたら申し訳ありません。

 

タイトルは「絶叫」

 

5年前のドラマとは言えやはりネタバレはいけないので

WOWOWのサイトからの引用を

 

『主演・尾野真千子で女の壮絶な一生を描く社会派サスペンス。貧困、無縁社会ブラック企業、保険金殺人・・・平凡な女が生き抜くため、現代社会の暗部に足を踏み入れていく。』

と書いてあったが

まさに壮絶な人生が描かれていた

もちろんドラマなので、すべてがリアルではないだろうが

 

あまりにも多くの問題が詰め込まれた作品で

前半は見ていると胸が苦しくなり 

一度休憩を入れないと見られないほどだったが

サスペンスドラマとしても展開が早く

お勧めのドラマだった

 

 

「親に愛されない女の子」

「棄民」

「自己責任」

貧困ビジネス

「派遣労働」

「非正規雇用

孤独死

生活保護に対する厳しさ残酷さ」

「不寛容な社会」

「女性の働き方」

「DV」

ここまで多くの社会問題を詰め込まれては

息付く暇もなく心が痛くなった。

 

このドラマとは直接関係しないのかもだが

親に愛されない女の子とは

特に男の兄弟のいる女の子は親から愛されない場合がある

誤解の無いように

良く言われる「男の子の親」対「女の子の親」などという対立構造を煽るという話では全くない

親の良い悪いに子供の性別は関係ないと思っているし

すべてに当てはまるものではない

沢山愛されて育った女の子もいるし、虐待を受ける男の子も多い

どうか誤解のなきように

 

男兄弟のいる女の子が軽視される傾向があるのは

昔からある「家の跡継ぎ」と言う概念からなのだろうか??

それとも他に何か心の奥深くに理由があるのか??

私にはわからない

一姫二太郎」などと言う言葉がある

最初に女の子、次は男の子が生まれるのが良いとされ、その理由がいろいろと言われているが

「上に生まれた女の子に、下に生まれた大切な男の子の面倒を見させれば良い」

と言う考えが家の存続が重要視された昔の日本にはあったからなのか・・・

それが今でも多少なりとも残っているのかもしれないな、などと思ってしまう

 

このドラマの尾野真千子演じる主人公「陽子」の母親も長女である陽子を全く愛さず、弟を「じゅんちゃん、じゅんちゃん」と呼び溺愛する

「じゅんちゃんは偉い、それに比べてあなたは・・・・」と言われ続ける

そんな中、弟が事故(?)で亡くなってしまう

そして様々なことが起こり (⇦ 内容端折りすぎやろ💦

陽子の人生がどんどんと転落していくのだが

 

あちこちにちりばめられた前述の言葉たち 

「棄民」「自己責任」など

現代社会への問題提起が多すぎて疲れてしまいそうだが

全4話であったことと

主人公の尾野真千子、母親役の麻生祐未、刑事役の小西真奈美と3人の女優さんたちの演技が素晴らしかったことで最後まで引き込まれてしまった。

その他脇を固める俳優さん方も豪華だった

 

原作はロストケアの葉真中顕さんで原作の方も読みたくなる作品でした。

 

心に余裕のある時に是非☆

 

「考えさせられるドラマだったなぁ

ただ猫ちゃんたちを殺人の小道具として使うのはやめてほしいのだ」byのり💛