保護猫のいる映画部屋

猫と映画とドラマと暮らし☆

映画「幸せなひとりぼっち」

2015年スウェーデン映画

 

曲がったことが嫌いで少しでも規則を破る人がいると注意してまわり

生涯同じ地域に住み、同じ職場で働き続けてきた

変わり者の老人だと思われている主人公のオーヴェ

 

愛する妻に先立たたれ、また職場も突然解雇され孤独な毎日を送る

生きる希望を失った彼は妻の元へと行きたくて、何度も自殺を試みるが

そのたびに思わぬことが起こって失敗する

 

そんな時、となりに引っ越してきた移民であろう家族と出会う

第3子妊娠中の妻パルヴァネと夫、二人の幼い娘たちという明るい一家だ

 

そして、昔からの隣人たち、教師であった妻の教え子たちなど

それぞれの事情を持った人達と関わっていく中で

次第に悲しみが癒されていくというコメディタッチで優しいストーリー

 

関わっていくというよりは、偏屈じいさんではあるが結局は困った人を怒りながら助けていくところがユーモアたっぷりで面白い

 

地域に住み着いた野良猫も最初は追い払っていたが、結局は面倒をみるのだ💛

妻の墓の前で「死ぬのも簡単じゃない、居候も増えたしな」と猫のことを言うシーンが大好きだ

 

トムハンクス主演でハリウッドリメイクされた「オットーという男」もずいぶん前に観たが

私はこちらの元になったスウェーデン版が好きだ

 

ハリウッド版にはなかったが(←記憶が薄れているのであったかも💦)

スウェーデン版では

オーヴェがパルヴァネに車の運転の指導をする場面がある

 

パルヴァネが上手く運転できず、もう無理だと泣き出したとき

彼女にむかって

 「2回も出産に耐えて、次は3回目・・・

  イランの戦場からここまで たどり着き

  新しい言語を覚えた、運転なんてなんでもない!」と励ます

オーヴェの人柄が良くわかるセリフで、ここも大好きだ

 

レイシズムが溢れる世界中だけれど

この頑固じいさんは、異文化や他者を排除する感覚がないところがとても良い☆

 

人生は悲しいことや理不尽なことばかりだけど

どうか今を楽しんで生きて!という亡き妻からのメッセージが

全編を通して流れている気がするとても良い映画です♡

 

機会があれば是非☆

 

今日の我が家の猫画像

保護猫4号*現役組のりちゃんの若い頃

お笑い担当なので出番多めです☆

いつも可愛いよ💛