保護猫のいる映画部屋

猫と映画とドラマと暮らし☆

映画「妹の恋人」のこと

子供の頃から映画が大好きで結構な本数を観てきたけれど

一番好きな作品は?と聞かれたら、何の迷いもなくこれだと言える

 

    「妹の恋人」

   原題は「Benny&Joon」

  ジョニーデップの若き日の作品

 

幼い頃に交通事故で両親を亡くした兄ベニー(エイダン・クイン)と

妹のジューン(メアリー・スチュアート・マスターソン)は小さな田舎町で暮らしている

 

ジューンは生まれながらなのか?両親の死のショックからなのかは不明だが

心を病んでいる

 

時々見せるジューンの奇行のため兄のベニーは心が休まる時がない

 

街に出たジューンは勝手に交通整理の真似をして道路を大混乱させてしまったり

ベニーの仕事中に警察から電話がかかってくることも何度もあった

 

ベニーをデートに誘ってくる女性もいるのだが、妹のことが気がかりで断ってしまう

 

ある日、二人の前にとても風変わりな青年サム(ジョニー・デップ)が現れる

 

サムは読み書きが出来ず、言葉もうまく話せないが、

サイレント映画のバスターキートンにあこがれていてパントマイムが得意だ

 

人とうまく関われない同士のジューンとサムは次第に惹かれあって恋に落ちるが

妹のことが心配なベニーは二人が結ばれることに大反対する

 

周りから奇異な目で見られている妹を守りたい一心でベニーは自分の人生のすべてを犠牲にして生きているのだが

無理やり引き離されたサムとジューンがお互いを必要とし愛し合っている様子を見て徐々に二人を応援するようになっていく

 

妹のためだと思っていたことが、妹を苦しめていたことに気づいていく兄の様子が切ない

 

『ベニー、自分の人生を生きて~

 妹の人生は妹のもの、お兄ちゃんのものじゃないんだよ

 もう妹を解放してあげて、そして自分を解放して』と

映画を観ながら何度も思った

 

サムとジューンの生活は世間の人から見ると、とても“普通”じゃない

アイロンでパンを焼いたり、テニスラケットで茹でたジャガイモを潰してマッシュポテトを作ったり・・・

 

でも、ふたりにとってはいたって“普通”なのだ

 

ずいぶん前に読んだ帚木蓬生さんが書かれた小説の中で

精神病院に入院している家族に

親の家を売ってビルを建てることに同意をするように、と迫るお金に目がくらんだ人たちの姿が描かれていた(ように記憶している💦「閉鎖病棟」だったかな・・・忘れてしまった💦

 

精神病院の中の人と外の人、いったいどちらが狂っているのだろうか・・・

狂気と正気の境界線はどこにあるのだろう?

 

サムとジューンの行動も奇異に見えるかもしれないが、ふたりは幸せそうで

とても普通に見えてくる

 

自分が信じている”普通”と”普通ではないこと”の境界線なんて

そんなものは最初から無いんだ!と二人を見ていると思えくてるのだ♪

 

音楽も素晴らしく本当に素敵な映画です☆

 

この作品、1993年のもので、今はどこで観られるのかわからないのですが💦

もし機会があれば是非☆

 

ジョニーデップがソファで寝ている時にカメラが顔を顎のあたりから映すところがあるのだが・・・・

 

   その鼻の形の美しさに・・・私は惚れた(←どうでもええ!)

 

 

今日の我が家の猫画像

左 保護猫2号*虹の橋組の小次郎君♡

右 保護猫1号*同じく虹の橋組のミルク君

ミルク💛小次郎を父性いっぱいの愛情で育ててくれたね

虹の橋の向こうでも一緒かな♪

可愛い