保護猫のいる映画部屋

猫と映画とドラマと暮らし☆

川に流された瀕死の子猫との思い出

もう15年くらい前のことだが、当時は地方の都市に住んでいた

市街地はほぼ都会と変わらないが、車で30分も走ると景色は一変

のどかな田舎の風景になる

 

生まれも育ちも大阪で雑踏・喧騒が当たり前だった自分にとって

その閑寂・静寂さはとても新鮮で大好きだった

 

ただ一部の田舎の特にお年寄りの方に残る風習とでもいうのか?

犬・猫に避妊去勢手術はせずに生まれた子は川に流すという習慣があったようだった

 

怒りに震えるが、子どもの頃からそれが当たり前で

育った環境がそうだったので、一概にその方々を責めるわけにはいかない

 

川に流された子猫や子犬がどうなるのかという現実を知ってもらうことが大事なのだろう

  「自分の目の前で死ななければ罪悪感は薄れる」

 

それは都会に住んでいても田舎に住んでいても、

日々この世界で起こっていることに対しても

同じことが言える

 

「目の前で起こっていないことは、起こっていないことではない」と

自分自身への戒めにもしたいと思う

 

前置きが長くなったが

 

私がその土地で出会った子猫との思い出

 

当時すでに保護猫が5匹も居た我が家に

知人が「娘が川に流れてきた箱に入れられた子猫を保護したの」と持ち込んできた

 

もう今以上の猫を飼うのは難しいと感じていたが

目の前に連れてこられたからにはしょうがない💦

とりあえず預かった

 

かなり衰弱していたが、体を温め、子猫用のミルクをシリンジで与え

文字通り24時間世話をした

まるで新生児を抱えたようだった

 

里親さんを探すと決めていたのに情は沸く沸く(笑)

いつか手放す予定なのに名前も付けてしまっていた

 

おそらく日本人の8割くらいの人が付けていたかもしれない名前

“桃太郎” ― 川を流れてきたもんね

幸い男の子だったので太郎も違和感はない(笑)

 

しばらくするとみるみる元気になって愛くるしさが増してきた

そろそろ里親募集をかけようと思い、

手始めに、仕事先の猫好きの方に書類を郵送する時、

一番上にメモをつけた(完全な私用だ💦

 

「誰か知り合いで里親になってくれる人はいませんか?」

 

その人は若い男性で奥様も猫好きさん♡

 

数日後、その人から私の携帯に電話がかかってきた

 

彼 「もしもし、メモ見ました。で、いつ引き取りに行けばいいですか?」

 

私 「え?? ええ・・・ええ~~!!!

  どいうこと? どいうこと? え!里親さんになってくれるの?

  奥さんも賛成? 大丈夫?」

うろたえる私に

 

彼は「はい、で!いつ?」 といたって冷静

 

おおおお!!桃太郎!最高のおうちが見つかったぞ

 

虐待目的で里親になる里親詐欺などもあり、里親探しは慎重にと思っていた私には

本当に彼と彼の奥様は神様に思えた。

 

後日、彼のお宅に桃太郎をお届けした

 

桃太郎のために万全の準備をして出迎えてくれた

 

嬉しさと別れの寂しさに涙が止まらない

 

「良かった!桃くん!達者でな!」

 

出会いは最悪だったが、別れは最高の思い出になった桃君は名前も変わって

幸せをつかんだのだ☆☆

 

 

今日の我が家の猫画像

保護猫1号*虹の橋組のミルク君と保護猫4号*今も元気なのりちゃん♡

ふたりともおデブさん(笑)